研究課題
基盤研究(C)
固相フォトクロミズムの誘起光の波長をずれ応力によって調節する方法を開拓するために、応力と光の複合的効果を調べた。ジアリールエテン3種PFCP, BFPC, CMTEの光異性化は、ずれ応力下では可視光によって誘起された。この現象は応力に依存した吸収帯の可視域へのレッドシフトと関連し、励起波長の調節の基礎となることが明らかとなった。また、スピロピラン、アゾベンゼン類の高分子、積層膜、粘土層間化合物は、結晶とは異なる分子の集合状態を利用して、外部からの応力を調節する方法となる。
物性化学・機能分子科学