研究成果の概要 |
様々な置換基を有するイミノシクロブテノンの熱的転位反応により、対応する4-キノロンが高収率で得られることを見出した。また、ジアルキニルイミンとケテンシリルアセタールおよびトリメチルシリルシアニドとの1,4-1,2-二重求核付加反応により、多置換δ-ラクタム誘導体が得られることを見出した。さらに、ケテンシリルアセタールを2当量用いた場合には、1,4-1,6-二重求核付加反応が進行し、アルキニルイミノシクロブテノンが良好な収率で得られることを見出した。アルキニルイミンへの共役付加反応を鍵反応に用いる香料成分(±)-muscopyridine類縁体の全合成を達成した。
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