研究課題
基盤研究(C)
おわん骨格内に2つの隣り合う窒素原子を有する新しいヘテロバッキーボウル分子(ヘテロ原子を含むおわん型共役化合物)を合成することに成功した。各種測定(X線結晶解析、核磁気共鳴スペクトル等)と理論化学計算から、この分子は中性状態では、おわん型とツイスト型の構造、1電子酸化された状態では浅いおわん型、2電子酸化された状態では平面型の構造をしていることを明らかにした。この分子は可逆的に酸化還元できることから、その構造を電子の授受によって曲面構造を平面構造の間で変化制御することができる。
有機合成化学