マクロファージや樹状細胞といった免疫系細胞へのDDSを目的として、糖質高分子を親水性セグメントとするブロックコポリマーの合成方法について検討した。疎水性薬剤DDS用ブロックコポリマーには生分解性を有するポリ乳酸を、核酸DDS用ブロックコポリマーには生分解性を有するポリ(L-リシン)を用いた。それぞれカップリング法および二官能性開始剤法による合成が有望であることが分かった。ただし、ポリ(L-リシン)を用いる場合には糖質高分子側に酸加水分解耐性が求められることが分かった。またマウスマクロファージ様細胞RAW264.7を用いて糖質高分子の取り込み量の亢進を確認した。
|