ペプチドと合成ポリマーをハイブリッド化させることによる新しい分子システムの構築が本研究の主たる目的である。ペプチド・セグメントとして温度に応答してコンフォメーション変化(フォールディング)するエラスチン類似ペプチド(ELP) に着目し、これをpH応答型ポリマーであるポリアクリル酸やポリアリルアミンにグラフト鎖として導入することにより、二重刺激に応答する新しいタイプのペプチド・ポリマーハイブリッドの創成に成功した。また、これらポリマーから交互積層膜を調製し、温度変化によるELP部位の極性転移に基づいて構造色が可逆的に変化することを見出した。
|