大気ナノ粒子1つ1つの化学組成をレーザーイオン化単一エアロゾル飛行時間型質量分析計で観測するための、水蒸気凝縮法を用いた個別ナノ粒子質量分析法に関する基礎的開発と、中国北京市における大気ナノ粒子の個別化学組成分析を80日間行った。水蒸気凝縮によってナノ粒子を肥大化させた後に粒径制御を安定に行うことは難しいため、粒径制御は行わずに、粗大粒子の測定に適したノズル型インレットを備えた単一エアロゾル飛行時間型質量分析計によって直接測定する方が良いことが分かった。また、北京市での大気観測からPM2.5濃度に応じて、異なる粒子組成タイプが支配的となることが明らかとなった。
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