T字ジャンクション構造のマイクロチャンネル・2つの入口リザーバ・1つの出口リザーバを有するポリジメチルシロキサン(PDMS)製のマイクロ流体チップを減圧下で脱気し、その後大気圧下に戻し、一方の入口リザーバに油相、もう一方の入口リザーバに水相を加えることにより、単分散性の高い油中水滴を自動的に調製する新技術を開発した。生成した油中水滴に単一DNA分子とPCR試薬を内包させPCR増幅を行い、蛍光を示す油中水滴の割合を計数したところ、ポアソン分布から予測される割合と良好な一致を示した。以上のように、PDMSマイクロ流体チップを利用した新たなドロップレットデジタルPCRプラットフォームが確立された。
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