OPH表層発現酵母とNIR酵素を触媒として組み合わせて、電気化学的にp-ニトロフェノール骨格をもつ有機リン農薬(代表例:パラチオンやスミチオン)を特異的に検出する(検出限界:0.5μM程度)バイオセンシングシステムの構築が実現できたといえる。電極は市販のGC(6 mm i.d.)電極を使用したが、これを櫛形電極に置換すればさらなる検出感度の向上(サイクリング反応による応答増幅効果による)が見込める。分析の全工程に必要な所要時間は30-40分程度である。 NIR酵素も表層発現体に置換する事が最終目標であるが、NIR表層発現酵母の活性が低いために実現できない状態にある。
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