研究課題/領域番号 |
25410177
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
三沢 典彦 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (30393466)
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研究分担者 |
新藤 一敏 日本女子大学, 家政学部, 教授 (80350180)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | カロテノイド / アスタキサンチン / カプサンチン / イソプレノイド / 葉緑体形質転換 / レタス |
研究実績の概要 |
4-ケトカプサンチン、2,2'-ジヒドロキシアスタキサンチン、及びノストキサンチン産生用プラスミドが葉緑体に導入された形質転換レタス(バークレー品種)の各々について、目的の外来遺伝子が葉緑体ゲノムの予想部位に導入されていることをPCRで確認した。その葉をspectinomycinの入った再分化用培地に置床して培養し、不定芽形成を経て幼植物体を得た。この操作を計5回繰り返し、ほとんどの葉緑体ゲノムが組換えゲノムに置き換わったことをPCRで確認した。この結果は、目的の葉緑体ゲノム改変(CGM)レタスが取得できたことを意味している。 3種類のCGMレタスの葉を用いて、全カロテノイドの効率的抽出法を決定し、HPLC-PDA分析(色素分析)を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね当初の研究計画通り、3種類のCGMレタスを構築し、色素分析を開始した。
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今後の研究の推進方策 |
3種類のCGMレタスを特定網室(組換え温室)で栽培し、各々から十分量のT1種子を取得する。さらに、T1種子を発芽させ、特定網室で栽培し、T1の葉を取得する。T2種子も取得する。 得られた3種類のCGMレタスT1の葉からカロテノイドを抽出し、HPLC-PDA分析を行う。さらに、生産された主要カロテノイドを各種クロマトグラフィーにより単一成分まで精製した後、NMR、HRMS分析により構造を決定する。さらに、生産された主要カロテノイドについて in vitroでの抗酸化試験を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度物品費の実支出額に37円という少額の残金が生じたため
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度物品費の中で使用する。
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