カロテノイドは代表的な天然色素群であり、種々の酸化ストレスから生体を守る機能を担っている。本研究では、その化学構造から機能性食品素材として期待されるが、自然界には希少にしか存在せず、かつ化学合成も困難であるカロテノイド色素として、4-ケトカプサンチンやノストキサンチン等に着目し、これらの色素の葉緑体での生合成用プラスミドを作製し、葉緑体ゲノム改変(CGM)レタスの構築を行い、各々について色素分析等を実施した。なお、先行して作出していたアスタキサンチンやフリチエラキサンチン(希少カロテノイド)を産生するCGMレタスについても多量栽培し、植物生理学研究用、及び食品としての安全性試験用に提供した。
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