研究成果の概要 |
新たに合成法を確立したcis-2,12-ビス(ブロモメチル)-2,12-ジメチル-24-クラウン-8を出発物質に用いて、24-クラウン-8を基本骨格にもつ [24.24.20]クリプタンド1,2を合成した。次に、クリプタンド1とCsIおよびKIとの錯体のX線結晶構造解析を行った。 1・CsI錯体と1・KI錯体における酸素の配位数は、それぞれ10個と9個であった。1および2の各種アルカリ金属イオンに対する錯形成能を液液抽出実験により評価したところ、セシウムイオンに対して高い抽出率を示し、クリプタンド1および2がセシウムイオンの捕捉剤として有効であることが明らかとなった。
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