固体触媒としてゼオライトを用いる促進酸化処理法の開発を目的とし、水中オゾンの触媒分解による活性酸素の発生をESR-スピントラッピング法を用いて検証した結果、親水性ゼオライトがオゾンをヒドロキシラジカルや原子状酸素に転換する有効な触媒であることが確認された。触媒としてゼオライトを用いる促進酸化処理によって、フミン酸の脱色は速やかに進行し、ゼオライトの促進効果が明らかに認められたが、完全分解(無機化)は進行が遅く、触媒の効果も小さいことが判った。分解生成物であるカルボン酸が、ラジカル・スカベンジャーであることが確認された。
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