500℃で水素還元した白金担持三酸化モリブデンの表面積はモリブデン平均価数及び水素流速に依存し、平均価数が同一でも水素流速が小さいほど表面積が大となった。表面積と細孔容積の間には良い相関が見られた。水素流速が小さいほど、還元速度が小さく、金属の生成が抑制されて細孔が維持されることを明らかにした。 水素還元した白金担持三酸化モリブデンの酸量を、アンモニアの昇温脱離と昇温脱離後の試料の昇温酸化を組み合わせて測定し、高表面積酸化モリブデンが代表的な固体酸であるゼオライトと同程度の酸量を有すること、ヘプタン異性化及びシクロプロパン異性化に活性な触媒であることを明らかにした。
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