エコプロセスな分子プレカーサー法によって,高い光反応活性をもつ可視光応答型チタニアのn型半導体薄膜と,化学的湿式法で形成例の無かった酸化銅(Ⅰ)のp型半導体薄膜を形成した。さらに,AlドープZnOプレコート基板上に,チタニア薄膜を形成後,その上に酸化銅(Ⅰ)薄膜を積層したp-n接合デバイスの光変換効率は,0.001 %を示した。このように,エコプロセスによる安価で無毒・安定な透明酸化物薄膜太陽電池形成を化学的にはじめて達成した。光電変換効率の向上は今後の課題であるが,エコプロセスで新タイプの薄膜太陽電池の形成を達成し,目標の90%を到達した。
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