研究成果の概要 |
本研究では、種々の化学修飾法を用いて、セルロース粒子や酸化グラフェンナノシート(GO)及びそれらの複合体への酵素 (トリプシン) の固定化を試みた。得られた種々の固定化トリプシンの酵素活性能をフリーのトリプシンと比較し、最適なトリプシン化学修飾法を検討した。 GOシート単体へ固定化したトリプシン固定化量は、シート1gあたり約1000 mg であった。フリーのトリプシンの活性は、50℃,1時間の保存条件下で、その活性は初期活性の10%以下に著しく減少した。一方、トリプシン-GO シートは、50℃,1~6時間保存までは、高い活性(80%以上)を維持できた。
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