結晶生成の場となる多孔性ガラスとして、粉末状石英ガラスや酸化物イオン導電性の高いランタンシリケート(LSO)結晶の析出が容易な、B2O3-Al2O3-La2O3-SiO2系の組成を有する粉末状BALSガラスを融着した多孔状態のガラスを作製した。石英ガラスの場合は、La(NO3)2を含むエタノール溶液で供給し、その後、1000℃程度の加熱によって、多孔体表面にLSO結晶を形成し、BALSガラスの場合は、1100℃程度の加熱によってLSO結晶を形成した。主として、当該多孔質体を固体酸化物形燃料電池の電極として用いることによって、そのパフォーマンスを検討した。
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