マグネシウムは,生体必須元素であるためステントなどの医療器具の材料として有望視されている.心臓血管狭窄に対してマグネシウム合金をステントとして適用する場合,①マグネシウム合金の機械的性質の確保,②材料の腐食現象,③マグネシウム合金腐食後の人体への影響を解明する必要がある.そこで,本研究では,マグネシウム合金の腐食現象として質量損失量,pH等を明らかにした.具体的には,材料表面性状,材料の予ひずみ,流量などの影響について明らかにした.また,これらの実験から腐食生成物の分析を行った.腐食予測を,極値統計を用いて試みたが腐食生成物の影響が大きく,高精度の予測を行うにはデータベースの充実化を指摘した.
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