Ti-Niのすべり臨界応力は,マルテンサイト変態誘起応力よりも大きい.熱処理温度623KのTi-Ni-Cuのすべり臨界応力はマルテンサイト変態誘起応力と同程度であるが,623Kおよび723Kのすべり臨界応力はマルテンサイト変態誘起応力よりも小さい.Ti-NiよりもTi-Ni-Cuの方が繰返しに伴い超弾性特性が著しく劣化する.熱処理温度773K のTi-NiおよびTi-Ni-Cuの繰返しに伴う累積残留ひずみは623Kおよび723Kのものに比べて大きい.Ti-NiおよびTi-Ni-Cuの破損寿命は1サイクル目の最大負荷応力をパラメータとして整理することができる.
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