研究課題
基盤研究(C)
本研究では,電気泳動堆積法を利用して傾斜機能圧電材料を作製するプロセスを確立した.そのプロセスにより2層チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)圧電セラミックス材料を作製しその特性を評価した.PZT粒子の電気泳動堆積では,時間当たりの堆積量が懸濁液のpHに依存し,pHが5付近で最適となることを明らかにした.本方法により作製したPZT系セラミックスの破壊じん性値は堆積方向の値が積層面内のそれに比べ,50%程度の低い値となり,極めて強い異方性を示すことが分かった.
工学