衝撃時に被衝撃体から発生する放射音の平面的分布を,擬似的に測定する装置を考案し製作し,以下の成果が得られた.1)衝撃圧力の空間および時間分布を同定する手法を提案し,実際の実験により確認が行われた.これにより,被衝撃体に与えられる外部からの衝撃力の位置,空間分布,および時間変化の同定が,放射音測定により可能であることが明らかになった.2)被衝撃体表面の凹みの位置および形状を同定する方法を提案し,その手法を使い種々の欠陥の同定ができることが確かめられた.直接衝撃ではなく,既知の音を被衝撃体に入力することも可能であることから,本手法を使えば,被接触で欠陥の同定が可能であることが明らかになった.
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