超音波応力振動を重ね合わせた異種材料の薄板に印加し,接合の可否について検討を行った.アルミニウムと軟鋼板について,直径3mmのパンチによる超音波スポット接合を行ったところ十字引張荷重は200Nに達する良好な接合が得られた.次に,高周波誘導加熱によって熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRTP)の炭素繊維のみを加熱してアルミニウムとの接合を試みた.アルミニウムに高さ1mm程度に加工した突起を,CFRTPの母剤樹脂であるPMMAが溶融した状態でプレスして接合させた.引張せん断試験において70MPaという,母材プラスチックであるPMMAの強度の約1.8倍の接合強度が得られた.
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