本研究では,連続ドレッシング機構を有した高速定圧研削装置を開発し,多結晶ダイヤモンド焼結体(以下,PCDと呼ぶ)の高速定圧研削実験を行うとともに,有限要素法による研削温度解析を行った.その結果,砥石周速度を増大すると,加工能率と表面粗さを同時に向上できることがわかった.さらに,砥石周速度100m/s以上の乾式研削により,工作物表面の推定研削温度が850℃を超え,ダイヤモンドの高温軟化が促進されたことが判明した.これによって,PCDの『高温軟化促進研削法』によって,ダイヤモンドの加工能率を飛躍的に増大できた.
|