インプラント材料として使用されるステンレス鋼に対して、小径エンドミルによるマイクロディンプルの加工技術を開発した。この加工法は工具を送り方向に傾けて高速に送り、空転時に各切れ刃による除去領域が干渉しないようにしディンプルを加工する。例えば、3000 rpmで回転する 2枚刃エンドミルの切削では、1分間に6000 個のディンプルが加工できる。また、材料強度を向上させるために結晶を微細化したステンレスの切削では、バリの生成とともに表層部の加工変質が抑制できることを確認した。得られたディンプル表面では、水滴のピン止め効果によりぬれの拡がりが抑制でき、表面機能が制御できることを確認した。
|