ナノシステムの開発には10 nm以下、つまりシングルナノメータスケールの超微細加工技術の構築が必要である.本研究では直径約2 nmから10 nmを有する単層カーボンナノチューブ(SWNT)を走査型プローブ顕微鏡のタングステン探針先端に、独自開発した超音波を利用したSWNT分散溶液から引き上げることによりSWNTを確率17%で一本取り付けることに成功した.このSWNT探針を利用して3V-8Vのバイアス電圧を付加して除去加工を行うことにより、直径9nm、深さ4nmの穴を高配向性グラファイト表面上に加工することに成功した.
|