研究成果の概要 |
角度検出に基づく形状評価法は,形状基準の精度に影響されないことから,古来,高精度形状評価に用いられる一方で,形状基準を用意することの難しい大型対象物の評価にも有効と考えられる. 本研究では,傾斜計では検出できない水平面内の評価ができ,オートコリメータのように測定光による評価範囲の制限を受けない,ジャイロを角度検出器に用いた形状評価法の実現を目指した. これまでに,回転するジャイロから得られる角度信号の2階差分値から, 差分測定の原理に基づき角度信号の時間変化の影響を除去し,互いに反対方向に回転するジャイロを用いて,地球自転軸に対する回転軸の方位角を導出する方法を考案し,その有効性を実証した.
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