電気流体力学(EHD)現象を利用するEHDポンプと静電フィルタを取り上げ,両者の性能に及ぼす電極等の形状や液体物性の影響などを調べた.液体の電荷注入の生じやすさにより最適なコレクタ電極の寸法・形状が異なることなど電極の寸法・形状とポンプ性能の関係を示した.また,液体の粘度が低いほどポンプ性能が高くなることなどを明らかにした.静電フィルタについては内部の電場と流れ場の解析結果を利用して粒子軌跡解析を行うことで,定性的には性能評価できることを示した.本研究で用いた数値解析手法により電気流体力学現象を利用する機器の性能予測や評価の可能性を示すことができた.
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