遠近両用眼鏡レンズとして使われる累進焦点レンズは、各装用者個別の設計が必要である。これを自動化する手法を検討した。事前に大まかに人が設計したレンズ表面形状のデータを出発点とし、少しずつ形状を自動修正して所望の性能のレンズ形状データを得ることが最終目標である。 自動修正の繰り返しは最適化と言われる方法を適用する。修正のたびに、CG技術を応用して見え方のシミュレーションを行い、性能値を算出する。性能が最良となるように形状の自動修正を行う。 最適化により、より良い性能のレンズ形状データが得られることを確認した。また、性能値としてレンズ表面各点の焦点ボケ量および像歪み量を算出する方法を確立した。
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