攪乱の添加により突発的に乱流遷移が生じる管内流れにおいて,局所乱流塊である乱流パフの遷移過程と遷移条件に着目して研究を進めた.(1)ピストン・シリンダ駆動による管内流れ装置(管長8m,管内径32mm)を開発し,自然遷移レイノルズ数25,000以上を実現した.(2)乱流パフ内の渦構造を効果的に抽出する可視化画像処理計測法を開発した.実験を通し,(3)過去の代表者らの研究で得られた,複雑な層流-乱流界面の再現とそれらが内包する物理的意味を明らかにするとともに,(4)マイクロバブルの混入が乱流遷移に与える影響を統計評価した.
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