液中にマイクロバブル(MBと呼ぶ)や固体粒子を含む二相流についてトレーサ(蛍光粒子)の発光波長と対象粒子(MB等)の散乱波長により識別し,両速度が測定できた.f=96kHzの超音波照射では直径約50μmのMBを周囲液に無関係に動かせた.f=3.5MHzでは照射方向の液流れが生じ,液速度はMB速度の10%以下となるデータを得た.MBへの力では一次音響放射力,浮力,流体抵抗,第2Bjerknes力を評価し,1項目と2項目が支配的であった.液中の固体粒子運動は,重力,流体抵抗以外では,粒子の音響反射率,粒子へのガス付着,粒子形状により決まる音響放射力に支配される場合,指向性関数分布の影響が現れた.
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