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2015 年度 実績報告書

小水力発電エネルギー存在量計測装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25420125
研究機関愛媛大学

研究代表者

岩本 幸治  愛媛大学, 理工学研究科, 講師 (80325357)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード流速測定
研究実績の概要

水路中に障害物を浸し,その下流に放出される渦による加速度をスマートホンで取得することで水路のエネルギーを測定する装置を開発してきた.今年度は振動を検出しやすくするために障害物の選定と支持具の開発を行った.支持具の選定では,円柱(直径18mm,高さ54mm),台形柱(上底18mm,下底8mm,高さ18mmの台形断面で高さ54mm),厚さを変えた平板(幅18mm,高さ54mm,厚さ2mmおよび6mm)を試した.円柱の障害物ではこれまでの平板(厚さ1mm)の場合よりも約15%低い流速(0.25m/s)から障害物の振動が起こり,測定領域が広がることが分かった.ただし無次元周波数の卓越領域が広がってしまい,さらに一定にならないこと,加振力が小さくなるという短所も見られた.これまでの観察から,加振力を大きくするためには流れに垂直な方向の障害物の面積が大きくなることが望まれる.そこで,台形柱の障害物を試した.加振力は大きくなったが,卓越無次元周波数が一定にならず,さらに振動時の障害物の移動量が大きくなりすぎることから本装置には適さないことが分かった.そこで卓越無次元周波数が一定であった平板を用いて,これに厚さを増やすことで流れに垂直な方向の障害物の面積を増やすことにした.厚さ2, 6mmを試した結果,厚さ6mmでは台形柱と同様の傾向が見られ,けっきょく2mmの平板が最適であることが分かった.実際にスマートホンに取り付けて測定を試みた場合,人によっては支持棒を持つ力加減が振動を抑えてしまうほど強い場合があった.そこで試行錯誤の末,回転盤と合板で作成した支持具を新たに作成した.これであれば材料を容易に入手でき,特殊な工具を必要としないので,誰でも測定できるという当初の計測器にすることができる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 簡易な渦流計のための障害物構成の選定2016

    • 著者名/発表者名
      清水拓,岩本幸治,十河基介,保田和則
    • 学会等名
      日本機械学会中国四国学生会第46回学生員卒業研究発表講演会
    • 発表場所
      愛媛大学工学部(愛媛県松山市)
    • 年月日
      2016-03-08 – 2016-03-08

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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