研究課題/領域番号 |
25420130
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
築地 徹浩 上智大学, 理工学部, 教授 (40163779)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 空気流れ / 数値流体力学 / 非接触搬送 |
研究実績の概要 |
ボルテックス法において、ワークの回転を抑制するための内側流路と外側流路の距離やカップの流路の適切な面取りを決定した。次に、実用化を目指すために、供給口の位置を工夫して流路深さをできるだけ小さくして損失を削減した。さらに、吸入口のノズルの数を、2個から10個まで変化させ実験し、6個が最適であることが分かった。 一方、ベルヌーイ法を用いたカップを製作し、ディフューザ効果を発現する形状にして、ワークの横滑りを防止できる最適形状を求めた。現在、CFD技術を用いて、カップ内部の流動解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定以外のベルヌーイ法を用いたカップを製作した。特に、ディフューザ効果を発現する形状に設計して、ワークの横滑りを防止できる構造にすることに成功した。しかしながら、そこで時間を費やしたためCFD解析によるカップ内部の流動解析が遅れている。総じて、全体的にはおおむね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
先ず、CFD計算プログラムを作成し、実験結果と比較しつつプログラムを改良し吸引力を予測可能なプログラムを完成させる。次に、実用化するための最終段階として、カップを上下移動させる装置を製作して実際にいろいろなワークを搬送しても問題がないか確認する。対象物としてCD,半導体,太陽電池パネル,食品、布などを考えている。下に設置されているワークにカップが近づき、把持して上方向に持ちあげる過程を移動対象にする。ワークに近づく時、把持し持ち上げる時、把持して移動中などの過程での速度や加速度の大きさを変化させて安定した把持そして移動ができる条件を把握する。さらに、対象物によって把持の様子がどのように変化するのか撮影する。以上により、搬送速度の最大値を決定し、装置の操作仕様として利用する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額は少額であり、いわゆる誤差範囲と考えられる。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額は、平成27年度の物品費に使用予定である。
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