本研究では、ドップラー位相シフトホログラフィーを用いることで、光のドップラー効果より物体の奥行き方向速度を計測可能なことに着目し、顕微鏡下でのμPIVによる二次元計測に加え、トレーサー粒子のインラインホログラムの時間変化を高速度カメラで観測し、粒子の速度によるドップラーシフトを検出することで、単眼でトレーサー粒子の三次元の位置と速度を同時に精度良く計測した。 本研究では、まず離散的な計測点に対して、各点の三次元速度を独立に計測可能であることを示した。更に、ホログラムの干渉光学系に拡大光学系を加えることで、微小領域に対しても同様にドップラー位相シフトホログラフィーが実現可能であることを示した。
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