研究課題
基盤研究(C)
本研究では,気泡の運動特性に対する壁面濡れ性の影響を調査した.その結果,壁面の濡れ性が良いほど,壁面近傍での気泡存在頻度が高くなり,その結果として,気泡の上昇速度が増加することがわかった.また,局所的に濡れ性が異なる機能面を用いて,自然対流気泡流の実験を行ったところ,熱伝達率が最大5 %増加した.この伝熱促進は,撥水領域での気泡の捕獲によって,伝熱面遠方への気泡の拡散が抑制されたためである.
熱流体工学