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2015 年度 実績報告書

3次元レーザースペックル法と移動境界解析法との併用による瞬間発熱反応場の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 25420161
研究機関山口大学

研究代表者

西村 龍夫  山口大学, 理工学研究科, 教授 (90136135)

研究分担者 國次 公司  山口大学, 理工学研究科, 助手 (10253171)
田之上 健一郎  山口大学, 理工学研究科, 准教授 (70293892)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードレーザースペックル法 / レーリーテーラー不安定性 / 溶液密度分布 / 瞬間反応
研究実績の概要

これまで使用してきた2段式Hele-Shaw Cellではセルの境界線やグリースの影によって,実験開始直後の反応面の様子が観察できなかった.本研究では,Y. Shiaらの論文を参考にして,新規にHele-Shaw Cellを作成し,反応初期における対流挙動の可視化を目標とした.多層型Hele-Shaw Cellの全体の寸法は,高さ98 mm×幅80 mm×奥行き21 mmであり,パイレックス板(高さ74 mm×幅55 mm×厚さ3.3 mm)をはめ込むためのアルミ製外部フレーム(2枚),パイレックス板(2枚),液室ならびにスペーサー用のゴム板(1枚,厚さ1 mm)の5層構造として実験を行った. また,溶液を注入・排出するためにパイレックス板に開けた4つの穴にガラス管を差し込み接着した.このガラス管 (外形2 mm,内径1 mm,長さ20 mm)にそれぞれゴムシリコンチューブ(外径3mm,内径1mm) を介してペリスタポンプにより,一様な反応面が観測されるまで,溶液を多層型Hele-Shaw Cellに注入し続けた.
HCl-NaOH系については,反応面での濃度勾配が急激になり,主に生成物層の密度がHCl aqの密度よりも小さくなり,鋭角な微小擾乱をともなうフローパターンが形成され,その時系列データの取得に成功した.HCl-NaOH系では,このパターン①の他に反応面が一様に進行するパターン②とが形成される様子を実験開始直後から観察できた.一方,CH3COOH-NaOH系については,反応時間の経過とともに,蒲鉾状の反応フロントが形成されることが明らかとなった.同時に行った,数値解析と照らし合わせると,反応の進行に伴い,反応フロントに局所的に大きな密度低下とわずかな密度増大が現れ,このことが蒲鉾状のフローパターン形成に関与していることが予想された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Study on Propagation of Reaction Front with Semicylindrical Protuberances during 2 Step Reactions between Acetic Acid Aqueous Solution and Sodium Hydroxide one2015

    • 著者名/発表者名
      K. Tanoue, Y. Iwamoto, Tatsuo Nishimura
    • 学会等名
      JCREN2015
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2015-12-05 – 2015-12-07
    • 国際学会
  • [学会発表] 発熱反応中に生じるレーリーテーラー不安定性およびフィンガー型対流に関する研究2015

    • 著者名/発表者名
      田之上健一郎
    • 学会等名
      伝熱シンポジウム2015
    • 発表場所
      福岡県福岡市
    • 年月日
      2015-06-03 – 2015-06-05

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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