水と油のように混じり合わない2種類の液体の一方が,もう一方の液体中に分散しているエマルションを対象に,微細な流路内においてエマルションの組成などと関連づけて伝熱特性を把握するを試みた.直径が7.5mmの円管と,隙間厚さが1mm以下のマイクロチャネル内に様々な組成で生成されたエマルションを流動させ,熱伝達特性の把握を行った.その結果,エマルションの熱伝達特性は,層流域において理論値より高い傾向があり,油の動粘度が高く,油の含有率が高い場合により高くなることがわかった.さらに,マイクロチャネル内の伝熱実験からは,流れに対する粒子の相対的な大きさを用いることによって,伝熱特性を整理することが出来た.
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