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2016 年度 実績報告書

圧電素子の積層化による振動発電装置の高出力化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25420196
研究機関神奈川大学

研究代表者

藤本 滋  神奈川大学, 工学部, 教授 (80386888)

研究分担者 一木 正聡  国立研究開発法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (00267395)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード圧電素子 / PZT素子 / 振動発電 / エネルギーハーベスト / 積層圧電素子 / 積層PZT素子 / センサデバイス駆動 / 高出力発電素子
研究実績の概要

本研究の主な目的は,発電素子であるPZT素子を積層化して高出力化するための開発手法を確立すると共に,実際の振動する機械設備にこの積層PZT素子を取り付けて温度センサーや加速度センサーおよびデータ送信デバイスを駆動し,外部電源不要でケール不要のセンサシステムの可能性を検証することである.この研究目的に関する研究は,平成27年度までの3年間で完了し,平成27年度の経過報告書としてその成果を全て報告済みである.
平成28年度は,本研究で行って来た成果の一部を研究論文として纏め,日本設計工学会に投稿し,その査読に対する対応を行った.その結果,日本設計工学会誌平成28年7月号に掲載された.本論文は,PZT素子を積層化することで高出力の振動発電が行えること,および,PZT素子の積層数,作用する動荷重および動荷重の振動数が積層PZT素子の発電特性に及ぼす影響を実験的に評価した結果について纏めたものである.さらに,平成27年度に行った研究成果(平成27年度研究経過報告で報告)を日本機械学会の Dynamics and Design Conference 2015 (D&D2017)にて口頭発表を行った.この発表内容は,積層PZT素子を振動発電により電源として用いて温度センサーを含む無線送信モジュール駆動して,温度データを無線で送受信した結果について報告したものである.以上の研究から,積層PZT素子を電源として用いることにより,センサで把握した構造物の状態を外部電源不要かつ信号ケーブル不要のモニタリングシステムとして適用可能であることを示すことができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 圧電素子を用いた振動発電手法に関する研究(第2報,圧電素子 の積層化による発電特性の向上)2016

    • 著者名/発表者名
      藤本滋,今井健嗣,一木正聡
    • 雑誌名

      日本設計工学会誌

      巻: 51 ページ: 497-508

    • DOI

      10.14953/jjsde.2015.2663

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] エアコンプレッサの振動を利用した振動発電による温度モニタリングシステムの駆動試験2016

    • 著者名/発表者名
      梅崎俊吾,藤本滋
    • 学会等名
      Dynamics and Design Conference 2016
    • 発表場所
      山口大学
    • 年月日
      2016-08-23 – 2016-08-26

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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