本研究では、マダイ稚魚の選別作業の自動化を図るために、マダイ稚魚の吻部、及び、外形形状の画像特徴の抽出手法の開発を主に実施した。代表的な人の顔認識手法であるActive Appearance Modelをマダイ稚魚の口に適用した。外形形状の画像特徴の抽出手法では、2値画像処理、エッジ検出、線検出を用いた。研究成果としては、Active Appearance Modelは、吻部の極端な変形、および、カメラに対する稚魚の顔の傾きの変化に対して弱い事がわかった。また、外形形状の画像特徴の抽出手法からの検出では、研究当初の検出能力と比較して飛躍的に検出能力が向上でき、かつ、タクトも非常に短くなった。
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