本課題では、モータドライブシステムの高効率化を目的に、デュアルインバータ駆動オープン巻線誘導電動機の制御法を研究した。提案システムは1つの直流電源とキャパシタをそれぞれのインバータの直流部に設けて、モータ速度制御とキャパシタ電圧制御を両立する制御法をもつ。モータ速度の状態に応じた印加電圧の波高値制御(PAM)とマルチレベル化が可能になり、低速度領域の高効率化が可能になった。実験検証の結果、提案システムは従来システムと比較して、,誘導機損失を52.6[W]から48.2[W]へ最大8.4[%]低減でき,また総合損失を66.1[W]から58.4[W]へ最大11[%]低減できることを確認した。
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