85kHzから10MHz帯までの周波数領域において用いられる無線電力伝送システムをモデル化し、詳細な人体モデル内に誘導される電界の大規模計算を実施した。また、得られた結果に基づき、人体が存在する領域を通過する磁束が体内誘導電界を決定づけるとの知見を得、外部電磁界と体内に誘導される電界を簡易に関係づける手法を提案した。この知見は、10MHz程度までであれば概ね有用であることを実験的に確認した。一連の成果は、2015年に答申された総務省指針の基礎的なデータとなるとともに、国際標準化においても貢献した。
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