国内の風力発電所(WF)の運用実績データを用いて、ならし効果の定量評価や地域特性、WF内外の出力相関分析と予測問題、蓄電池運用の変動抑制効果と充放電効率の実績評価を行った。またこれまで曖昧であった「ランプ応答」の定義について定量的な定義の検討を行った。風力発電の出力特性は一般への公開は少なく、系統運用に携わる実務者や研究者にとっても大きな関心事であった。本研究は実績データを忠実に統計分析したものが中心だが、その成果を約14編の研究会論文にまとめて発表し、再生可能エネルギーの運用上の問題や蓄電池運用の課題抽出ができた。今後はデマンドレスポンスの有効性を考慮した相互運用性の研究等につなげたい。
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