本研究では、マルチコアファイバ技術と、モード分割多重伝送技術を駆使することにより、伝送容量の飛躍的な拡大を可能にする空間分割多重伝送技術に関する研究を実施した。マルチコアファイバにおけるコア間クロストークを高精度に評価可能な理論を構築し、従来型のシングルコア単一モード光ファイバに比べて20倍以上の空間多重度を有するマルチコアファイバの設計が可能であることを明らかにした。また、マルチモード伝送を実現するためのモード合分波器に関しては、平面光導波路におけるLP11aモードを空間的に90度回転させるモード回転子を考案し、3つの空間モードの合分波が可能なモード合分波器を提案した。
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