強磁性共鳴近傍を動作点とすることで、大きな波長短縮効果と正・負円偏波に対する透磁率差が大きくとれることから超小型化が可能な非可逆回路素子(アイソレータ)に関して、マルチバンド化の可能性を明らかにした。 アイソレータの最適素子設計方法を明らかにするとともに、複数のバンドに対応するためのバイアス磁場可変機構の提案し、その有効性を検証した。フェライト円板をコプレナーウエーブガイド伝送線路上に配置したタイプのアイソレータについては、IMT-Advancedシステムの3つのバンド(4 GHz帯、2 GHz帯、800 MHz帯)において実用的なレベルの良好な非可逆伝送特性が得られることが明らかになった。
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