平成27年度においては、平成26年度に引き続き、マルチホップ通信を対象としたQoS通信のための帯域保障方法について、研究を進めた。具体的には、MACレイヤにおいて、TDMAによるQoS通信のための時間領域と、CSMA/CAを用いたベストエフォートのための時間領域に分け、TDMA方式においては衝突がないようにタイムスロットの割り当てを行う。タイムスロット割り当てに対して、発生するQoSトラヒックに対して、現在の経路情報などに基づき、動的にタイムスロットを割り当てる手順について、具体的な方式を設計した。さらに、昨年度よりノード数の大きなネットワークに対して、QoSトラヒックとTCPトラヒックが混在した場合の性能について、シミュレーションで評価した。
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