本研究では,センサ間で協調してビームを形成する協調ビーム形成法において,適応的に送信する適応送信手法と周波数オフセットを推定する手法を検討した.さらに適応送信手法による消費電力低減効果を計算機シミュレーションにより評価した. まず,受信品質に応じて協調する送信センサの選択とビーム形成を行う適応送信型センサ協調ビーム形成法を提案した.次に5個の協調センサを用いると最大60%の消費電力低減効果があることを明らかにした.また,同一周波数を用いるセンサからの干渉がある条件で,実用的な精度で周波数オフセットを推定可能であることを明らかにした.
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