研究課題/領域番号 |
25420374
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
生越 重章 香川大学, 工学部, 教授 (00304577)
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研究分担者 |
石井 光治 香川大学, 工学部, 准教授 (50403770)
森 慎太郎 福岡大学, 工学部, 助教 (90734913)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | センサネットワーク |
研究実績の概要 |
伝送技術に関しての注入回路は制御動作確認に時間を要したものの、ほぼ初期の目的を達成した。生体内伝搬モデルの基礎となる生体インピーダンス測定データ蓄積をはかり信号伝送技術の汎用性向上に向けた実験を進めているところである。これまでの成果をまとめてバイオエンジニアリング関連国際会議に投稿し採録が決定した。 生体内センサーノード間の電磁波の伝搬モデル化に関して、生体内伝搬モデルの基礎となる生体インピーダンスデータの蓄積のため、学内の研究倫理審査委員会の承認のもとに被験者から生体情報の取得に着手した。アプローチとしては、体表各部相互間の複素インピーダンスを多点測定し統計処理することにより、皮膚・筋肉・骨・臓器などの存在下での主要パラメータの抽出が可能である。 生体内センサーノード間の通信伝送品質評価に関して、昨年度に続いて微小電力を用いた生体通信の基盤となる高周波信号の効率的注入のための自動整合回路の完成に傾注した。本回路は、生体通信の実施対象者の生体インピーダンス特性に依存することなく、極めて短時間(試作例では500ms程度以下を実現)で自動整合を完了することを確認した。整合を確定後、高周波変調信号を送信するための実験系を構築して測定を開始したところである。自動整合動作のために必要となる反復的整合フローを設定し、これに基づいてPIC(Peripheral Inteface Controller)制御プログラムを作成し、所定の動作性能を実現した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初27年度内に事業終了予定であったが、データ補充のため一部実験の実施や学会発表を理由として28年度まで延長の承認を得た。伝送技術に関しての注入回路は制御動作確認に時間を要したものの、ほぼ初期の目的を達成した。生体内伝搬モデルの基礎となる生体インピーダンス測定データ蓄積をはかり信号伝送技術の汎用性向上に向けた実験を進めているところである。これまでの成果をまとめてバイオエンジニアリング関連国際会議に投稿し採録が決定した。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの検討結果については平成28年8月開催の国際会議10th International Conference on Medica Engineering (CME2016)での口頭発表が決定している。 これと併せて、必要なデータを補充してInternational Journal on Neuroscience and Biomedical Engineering などの学術論文誌への投稿準備中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
主として国際会議での論文投稿と発表に要する経費を確保するため
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次年度使用額の使用計画 |
国際会議関連費用(参加登録費、出張旅費)、論文投稿(英文原稿校閲費、掲載料)
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