研究課題/領域番号 |
25420396
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基 |
研究代表者 |
山嵜 彰一郎 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 教授 (60648963)
|
研究分担者 |
松嶋 智子 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 准教授 (30648902)
宮崎 真一郎 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 助教 (40648937)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 同期検出 / ユニークワード / 誤り訂正符号 / 系列検出 |
研究概要 |
ディジタル情報伝送において,送信情報のビット系列をフレーム等と呼ばれる短いビット系列に分割して送信する場合,受信機における情報再生では,フレームの先頭に挿入されているユニークワード (Unique Word: UW) 等と呼ばれる固定パターンのビット系列を,受信ビット系列から検出する同期処理が前提となるように,ビット系列からUWを正確に検出することが情報再生で必須となる.本研究は,誤り訂正符号の符号語の情報系列と検査系列の相関を利用した同期方式に関する研究を行うことを目的としている.申請者らのこれまでの研究で,ビット系列を保護する組織誤り訂正符号化が生成するパリティ成分の検査ビット系列をUWの検出に利用する基本方式が提案されている. 平成25年度は,申請者らが提案してきた符号語の情報ビット系列とパリティ検査ビット系列の両方からUWを検出する基本方式を,各種の条件で評価できる計算機シミュレーション評価系を開発した.評価系は,送信情報ビット系列の生成部,符号化部,多値シンボル送信部から成る送信部,ランダム誤り,バースト誤りなど各種の伝送条件を模擬する通信路部,多値シンボル受信部,復号部,受信情報ビット系列の生成部,評価部から成る受信部から構成され,これを基に基本特性の評価を行った. さらに,平成26年度に開発予定の複数アンテナ送受信を前提とした伝送系に対応した時空間符号化,ビームフォーミング等の通信方式の基礎検討とその制御方式の提案を行った.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに,詳細な評価が可能な計算機シミュレーション評価系を開発し,基礎的な符号化/復号方式の評価を行ったことと,システムを複数アンテナ送受信に基づく伝送系に拡張するための時空間符号化,ビームフォーミング等の伝送系を前提とした通信方式の基礎検討とその制御方式等の提案を行うことができたこと.
|
今後の研究の推進方策 |
平成26年度は,直交周波数分割多重 (Orthogonal Frequency Division Multiplexing: OFDM) 伝送系,また,時空間符号化,ビームフォーミング等の複数アンテナ送受信に基づく伝送系に拡張した評価系を開発し,詳細な評価を行うとともに,方式とシステムの改良を行う.同時に,例えば,目的端末以外の端末はUWの検出を困難にする処理を加えることによる目的端末の情報セキュリティ強化のような,新たな視点を加えた方式とシステムの開発も試みる. 平成27年度は,画像,映像などのマルチメディア情報を含めたパケット通信系に拡張した評価システムを構築し,受信ビット誤り率以外の評価指標を加えた評価を行うとともに,方式とシステムの改良を行う.
|
次年度の研究費の使用計画 |
数値解析,計算機シミュレーションに利用する目的で購入予定のワークステーションを,納期が伸びたことから,購入できなかったこと. 数値解析,計算機シミュレーションに利用するワークステーションの購入に使用する.
|