研究課題
音の代表的な検出手段であるマイクロホンは1世紀以上に亘る開発の歴史があるが、その基本原理(振動膜の利用)は変わっておらず、応用上種々の制約や限界が出ることが避けられなかった。本研究では、振動膜等の物体を一切用いず光で音を直接検出する方法、もしくは光の中から音情報を取り出す方法を提案し、それを実用化するための開発研究を行うことを目的とした。本研究では、機能統合したシステムの完成,技術継承のための技術統合体系化(総合資料の作成)を行うことを目的とした。研究結果の具体内容は以下の通りである。(1)従来から実施している研究内容の継続課題として、光検出面に16ch光ファイバ束を用い、その出力を合成することにより受信指向性を変化させる指向性手元制御技術の確立を行った。また、前年度及び前々年度に検討したノイズ低減化と高機能化を図った技術(含む、信号データ処理方法)や光共振形機能をさらに併用統合する技術を完成させると共に、その総合的な設計指針と性能をまとめた。(2)本研究で提案し開発した光で音を聞く方法もしくは光波マイクロホン技術を音響工学や超音波工学等の各分野の技術者・研究者に継承することを意図し、計測原理(理論)からハードウェア、設計法、基礎的データ・基本特性(周波数特性、指向性、ダイナミックレンジ、感度、等々)を集大成し、工学分野及び社会一般向けの総合技術資料としてまとめた。適切な出版手段・出版社が見つかれば、公の出版物として公表することを意図している。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 3件)
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