位置決め制御系では,位置決め動作が完了,つまり出力応答が十分整定してから次のアクションに移らないと問題が生じる場合が多くある。しかし,応答が許容誤差範囲に入った後に再びその範囲外へ出てしまうことがあるため,その判定は簡単ではない。十分な整定時間を設ければ,再び許容誤差範囲から出ることはなくなるが,位置決め時間が長くなってしまう。そこで,本研究では,位置決め制御の終了を必要最小限の待ち時間で正確に判定するためのシステマティックな方法をサポートベクタマシン(SVM)を用いて行う方法を提案し,その有効性をガルバノスキャナやハードディスク装置を使った実機実験で検証した。
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