本研究の目的は,部分空間同定法の考え方とホワイトボックスモデルを併用することで,パラメータ依存システムに対する高精度で実用的なグレーボックスモデリングアルゴリズムを開発するための基礎を構築することである.主な研究成果は,機械系のグレーボックスモデリングに対し初期モデルを改善する2段階アルゴリズムの提案,パラメータ依存システムの局所構造可同定性,グレーボックスモデリングとパラメータ依存システムに基づく倒立振子系の同定である.回転型振子を用いて,グレーボックスモデリングに関して具体的な考察を行った.
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