本研究では,分散評価に基づき,定値制御時の入出力データを用いて外乱抑制特性を最適にする制御器パラメータを求めることを研究目的とする.一連の研究成果は,(1)分散を評価基準とする最小分散制御や一般化最小分散制御を基本制御とする研究,(2)閉ループ同定に関連する研究,(3)PIDゲイン調整に関連する研究にまとめることができる.研究成果は,査読付き論文誌へ14件,国際会議発表で23件,国内発表で34件を発表し,十分な研究成果を挙げることができた.また,化学プロセスモデルへの適用や実データの適用を行い,実用的な有用性を検討した.
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